『ピッコマ』にて配信中の『公爵夫人の50のお茶レシピ』のあらすじネタバレです。
「待てば0円」で公開されている部分のみネタバレしております。
最新話は『ピッコマ』公式サイトにてご覧ください。
登場人物の心理などは過去に配信されている話から推測し、記述している場合があります。
情景描写などにも個人的な主観が混ざっているため、漫画とは表現が異なる部分もあると思います。
私個人の感想も含んだ内容となっておりますので、詳細なストーリーは『ピッコマ』公式サイトでご確認いただくようお願いいたします。
『公爵夫人の50のお茶レシピ』
各話の詳細なあらすじ・ネタバレは以下のリンクよりどうぞ。
1~5話&登場人物紹介 | ||||
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公爵夫人の50のお茶レシピ 22話
キエルはクロエから予算案を手渡されたが、作成をお願いしてから三日も経たずに渡されてしまったので呆気に取られてしまった。
前年の予算案をそのまま書き写し、何カ所か修正しただけだろうと当たりを付けるキエルだったが、全く新しい内容になっており、衝撃を受ける。
予算管理権を取り上げられて以来会計に関する作業は行っていない筈のクロエの計り知れない能力を確認すべく、キエルは再び課題を出すことを決めた。
キエルはクロエに仮の予算案を渡し、確認後に感想を述べるよう求めた。
予算案の感想文を書けば良いのだろうかと一瞬クロエは悩んだが、必要以上に予算を割く項目や、数字の不一致など、仮の予算案は問題点だらけだったのである。
まるで誰かが横領するために悪意を持って作成したかのような予算案は、クロエが問題点を見抜き、横領を阻止できるかの確認のためだろう。
後日、修正した予算案をキエルに提出し、文句なしの合格点をもらえたクロエは胸を撫で下ろす。
最後の課題としてキエルは5日間分の厨房の予算をクロエに渡した。
特別な行事などはなく、通常と同じように処理すれば良いとキエルは言った。
クロエは侍女のジョセフィーヌに厨房に必要な食材の注文書を書き取らせ、バークレー食料品店に届けるよう指示する。
指示に従い注文書を書き取ったジョセフィーヌは、手紙にしっかりと蝋封をし、伝達係に念押ししながらバークレー食料品店に手紙を配達させた。
予算を渡されて5日目 この日を無事に乗り切れば、クロエは予算管理権を取り戻すことができるのだ。
何の問題も起こらずに終わってほしいというクロエの願いも虚しく、厨房の下女アシュリーがクロエの部屋に飛び込んできた。
彼女に連れられ厨房にやってきたクロエは驚きの光景を目にする。
厨房にはバークレー食料品店からの商品が届けられていたが、そのどれもがクロエが注文したものとは異なる物だった。
ジョセフィーヌに書き取らせた注文書はクロエが何度も間違いがないか確認しているため、注文した品物は一つ残らず覚えている。
バークレー食料品店に確認をするためクロエは馬車を用意させた。
バークレー食料品店でクロエの注文した通りに確かに商品を届けたと言う店主に、クロエは送った注文書を見せてもらうことにした。
届けられた注文書はクロエが確認したものとは全く内容が異なっていたが、注文書にはバーテンベルク公爵家の印章まで押されており、何者かが偽造したことは明白である。
自分が送った注文書ではないから商品の交換を頼むも、届いた食材は手配が困難な輸入食材であるため、損害の大きさから断られてしまう。
この状況を打開できる解決策が思い浮かばず、クロエは窮地に立たされたのだった。
22話 紅茶マニアの感想・解説
予算案を提出し、さらにはデタラメ予算案もチェックし、キエルの試験は順調に進んでいきましたね。
さすがは日本の企業で働いていただけのことはありますね。
元社畜の楓は伊達じゃない。
キエルの試験も最終段階の実技試験に突入し、もうすぐで予算管理権に手が届くところでトラブルが発生しました。
まさかの誤発注かと思いきや、そもそもの注文書のすり替え。
しかも公爵家の印章が押された発注書ですから、大事でしょう。
順当に考えればすり替えが可能なのは伝達係と、彼に注文書を渡したジョセフィーヌだけ。
だけどジョセフィーヌがすり替えをするか…と言われると、疑問が残ります。
何しろ実行できる人間が少なく、ほぼ100%自分が犯人の第一候補ですからね。
身分を弁えずにクロエに不適切な態度を取っていたとはいえ、自分に迫る危険を察知し鞍替えする度胸も判断能力も彼女にはありますから…
目下重要なのはこの局面をいかにして乗り越えるかです。
何とかしないとクロエが予算管理権を取り戻せないのはもちろんのこと、皆の晩御飯がなくなる。
犯人の追及は次回以降となります。
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公爵夫人の50のお茶レシピ 23話
解決策を思いつかぬままバークレー食料品店から出たクロエは、チーズが全然売れずに困っているというバークレー食料品店の従業員たちの会話を耳にする。
帝国にはセント・ソフィアの日と呼ばれる祝日があり、チーズやバターなどの乳製品を食べてお祝いする習慣がある。
庶民の間では比較的安価なゴーダチーズが売れるのだが、今年はバターの価格が下がったことからゴーダチーズが売れなくなってしまったらしい。
祝日に合わせてゴーダチーズを仕入れていたバークレー食料品店は倉庫三棟分にも上る大量の在庫を抱えているのだ。
それほどの量がカビてしまえば大損害となることは間違いないだろう。
クロエは再びバークレーの店主と話をしにきていた。
店主はゴーダチーズがカビてしまう前に捨て値で売るつもりだと言うので、チーズを定価で売れる方法を教えるかわりに、チーズを販売した際の純利益の一割を広告費用としてクロエが受け取るという取引を持ちかけた。
純利益の一割は決して安い金額ではないがチーズを二束三文で売るよりは遥かに良いだろうと考えた店主はクロエの提案を受け入れることにした。
チーズを販売するときは大きな塊を必要な分だけ小分けにして販売する方法を取っている。
これを塊一つに付き数枚の金貨をランダムに入れ、販売するのだ。
さらに『バークレー食料品店のチーズには金貨が入っている』と張り紙をし、大々的に告知することで購買意欲を高めるという作戦だった。
これはイギリスの紅茶ブランドであるリプトン社の創始者トーマス・リプトンが食料品店を経営していたときに実際に用いた戦略である。
クロエの戦略はチーズを必要としている人の誰もがバークレー食料品店のチーズを選ぶ可能性すら秘めている非常に斬新で優れたものだった。
興奮した店主はクロエを褒めちぎり、喜んで前金を支払ったのだった。
前金でクロエは夕食に必要な材料を購入し、さらに厨房の使用人達に追加手当をあげることにした。
クロエの言葉を聞き、クロエは変わったのだと確信したジャクリンは自分たちを気遣ってくれることに感謝の言葉を伝える。
ジャクリンを筆頭に、厨房の下女達はクロエに感謝の言葉と共に頭を下げた。
クロエは見事に厨房の使用人全員の信頼を得ることが出来たのだ。
約束の5日間が過ぎ、キエルは食材を管理するだけでなく、使用人達に追加報酬を支払ったことに関心し、今後の予算管理をクロエにお願いすることとなった。
目指していた普通の公爵夫人への一歩を踏み出すことができたのだ。
さらに後日のことであるが、バークレー食料品店のチーズは飛ぶように売れた。
店主は約束の追加報酬だけでなく、沢山の贈り物と感謝の手紙もクロエに送ってきた。
これによってクロエは自分だけの資金を手に入れることができたのだ。
23話 紅茶マニアの感想・解説
解決策を模索するクロエに運が味方してくれました。
バークレー食料品店のチーズを売り捌く方法を教えることで、見事に現金をゲットです。
食材が買えただけでなく、厨房の使用人の信頼を得ることも出来ましたので、クロエにとっては良い結果となりました。
さらには予算管理権も返却してもらえましたので『普通の公爵夫人』に大切な仕事を手に入れることができました。
もっとも、クロエは使用人達を気にかけ、異国の野蛮人が飲むお茶を好み、新たに事業をスタートさせようとしている時点で一般的に考えられている『普通の公爵夫人』からはかけ離れていると思います。
気付かぬのは本人ばかりでしょう。
今回も注文書をすり替えた犯人は不明でした。
クロエにとってはそれどころでは無い状況でしたから、犯人探しは次回以降ですね。
紅茶の一大企業リプトンの創始者 紅茶王トーマス・リプトン
バークレーに教えたチーズにランダムに金貨を入れて大々的に告知する売り方は、実際にリプトンの創始者であるトーマス・リプトンが用いた戦略です。
とてつもなく大きいチーズを製造して販売する時に使った方法らしいのですが、わずか2時間でチーズは完売してしまったとか。
しかも、警察が金貨の誤飲の恐れがあることをリプトンに指摘すると、新聞に広告をのせ、誤飲に注意するよう促しつつ、アピールまでしてしまったそうなんです。
トーマス・リプトンは非常に発想力が豊かな人物で、様々な方法で自分の食料品店をアピールしていました。
経営手腕も確かなものですが、広告戦略がとにかく斬新だったそうです。
見るからに美味しそうに太った豚にお店の看板をぶら下げて街の中を歩かせる、金貨入りの巨大なチーズを販売する、当時としては非常に珍しいクーポン券の発行など…
それまで誰も思いつかなかったような方法で自分の店の知名度を上げ、売上を伸ばしていきました。
当時流行の兆しを見せていた紅茶に目を付けた彼は、仲介業者を通さず紅茶農園と直接契約することで仕入れコストを下げ、利益を増やすことにも成功します。
『農園から直接ティーポットまで』というキャッチフレーズが非常に印象的だったとか。
価格・品質・供給量で他社の追随を許さないリプトンは世界最大手の紅茶販売メーカーになったのです。
敏腕経営者として有名なトーマス・リプトンですが、慈善活動にも力を入れていました。
炊き出しのための資金の提供や、貧しい子供達に紅茶をプレゼントするなど、様々な活動を行っていたそうです。
私たちの感覚からすると「紅茶をあげることが慈善活動?」と思ってしまうかもしれませんが、彼の生きていたのは紅茶が流行している時代。
リプトンのおかげで価格は下がったとはいえ、今と比べれば紅茶はまだ高価でしたから、立派な慈善活動の一環だったんですね。
多くの慈善活動や経営手腕が評価され、ヴィクトリア女王よりナイトの爵位を、さらにはエドワード7世により準男爵位を叙爵されました。
ナイトの爵位を持っていることから、今では『サー・トーマス・リプトン』と呼ばれているんですよ。
もっと紅茶に関する漫画を読みたい方には『紅茶王子』が断然おすすめ!
紅茶を心から愛する女の子が主人公の学園ファンタジーで、ラブコメ要素もあるので読んでて元気が出てきます。
そしてなんと『紅茶王子』では美味しい紅茶の淹れ方やアレンジティーのレシピも紹介されています!
紅茶が大好きな人はもちろん、紅茶のことを知りたい方、学園もののマンガが好きな方も楽しめる作品です。
完結済の作品ですので続きの更新を待たずに一気読みできちゃいます!
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