レストランやカフェのメニューにかなりの高確率である紅茶「アールグレイ」。
スーパーでも複数のアールグレイが売られているお店もあるほど、紅茶の中では知られた存在ですよね。
名前だけは知ってるけどもう少し詳しく知りたい方のために、アールグレイがどのようなお茶なのか、名前の由来やおすすめの茶葉をご紹介します。
アールグレイとはどんなお茶?
「紅茶のことはよくわからないけどアールグレイは知っている」「紅茶ってアールグレイのことでしょ?」という方もいそうな程、アールグレイは有名だと思います。
そんなアールグレイですが、紅茶のフレーバーティーの一種です。
柑橘系のフルーツであるベルガモットの精油や香料で香りづけした茶葉を「アールグレイ」と呼びます。
「ダージリン」「アッサム」「ウバ」はお茶の産地名がそのまま茶葉の種類を表すのに対し、ベルガモットの香りさえ付いていれば「アールグレイ」です。
リンゴの香りがすれば「アップルティー」と呼ばれるのと一緒ですね。
ですからアールグレイの茶葉に決まりはないんです。
中国茶の「キームン」をベースにしていることが多いですが、スリランカの茶葉だったり、インドのダージリンをベースにしているものもあるんですよ。
精油を飲み物に使って大丈夫?
アールグレイの香り付けにはベルガモットの「精油」や「香料」を使用していると先にお伝えしました。
「精油ってアロマオイルのことでしょ?飲んで大丈夫なの?」と気になる方もいるかもしれませんね。
精油とアロマオイルの違い
精油はエッセンシャルオイルとも呼ばれ、植物の花や茎、葉、根、果皮などから抽出する天然の液体のことです。
天然成分100%のオイルでであり、合成香料を一切含まないものです。
植物由来の成分で安全性が確保されていますので、化粧品やアロママッサージ用オイルにも使用されます。
一方アロマオイルは人工香料、アルコールやその他の原料を合成して作られた「合成香料」です。
芳香だけを考えられていますので、飲用・塗布には適しません…というか、危険なので絶対にやめましょう!
ベルガモットの精油はどうやって作られているの?
精油はアロマオイルとは異なり安全であることは分かっても、製造方法が気になりますよね。
子供がミカンのお友達に皮から出る汁を「目つぶし~」とか言いながら飛ばしているシーン、見たことありませんか。
実はあの液体こそが柑橘系のフルーツの精油になるものです。
ベルガモットの精油は、ベルガモットの皮を機械のローラーで圧搾して抽出されます。(圧搾法と呼ばれる製造方法)
怪しい方法で製造しているわけではありませんので、安心してくださいね。
そうは言っても精油の過剰飲用は危険です
精油は化粧品にも含まれているし、アールグレイの香り付けにも使用されています。
自然由来の物であることは確かですが、だからといって「香りが好きだから飲み物にいれちゃお~」とオイルを直接ドバドバ入れるのは控えてくださいね。
ヨーロッパでは怪我・病気の治療に精油を用いることもありますが、医師の指示のもとでメディカルグレードの精油を適切な量を塗布・飲用しているのだそうです。
自己判断でオイルを飲むことは思わぬ事態につながりかねませんので、なさらないようお願いします。
アールグレイの由来は?
アールグレイ誕生の話には諸説あります。
- ある外交官から中国の着香茶を贈られたグレイ伯が、それを気に入り類似品を茶商に作らせた。
- グレイ伯が中国に赴任した際、グレイ伯自らが考案した。
- 中国において、グレイ伯の部下が中国の高級官僚の息子が溺れているのを助け、そのお礼としてアールグレイの製法を教わり、イギリスに持ち帰った。
- 同様に、グレイ伯の部下が虎に襲われたマハラジャの息子を助け、そのお礼としてアールグレイの製法を教わった。
- グレイ伯が気に入った香港の紅茶の味を、ベルガモットのフレーバーを用いて再現した。
出展:wikipedia
私もかつてアールグレイ誕生の話でこんな事を聞いたことがあります。
・グレイ伯爵がレモンティーを飲むときにレモンの代わりにベルガモットを入れたのが始まり。
もっとも、紅茶の本場イギリスではミルクティーが圧倒的マジョリティだそうですので、この説は眉唾ものでしょうね。
このようにアールグレイ誕生の話には諸説あり、正確なことはわかっていないようです。
はたしてどの説が正しいのか…いつか発覚すると良いですね!
アールグレイにはこんなにも種類がある!
ベルガモットで紅茶に香り付けしていればアールグレイですので、バリエーションは豊富にあります。
紅茶のブランドならほとんどのブランドが販売しているフレーバーティーであり、茶葉やブレンドを変えて何種類もアールグレイを出しているブランドもあるほどです。
とはいえ沢山種類があってどれを買えば良いのか悩んでしまいますよね。
今回はおすすめのアールグレイをご紹介します。
TWINING(トワイニング) クオリティ アールグレイ
最初に思いつくのはやはりトワイニングです。
誰でも飲みやすい香りと味で、万人におすすめできるお茶です。
もちろんアイスティーにしてもOK!
とにかくコストパフォーマンスにすぐれ、一日に何杯も紅茶を飲みたい人でも問題ない価格です。
ロンネフェルト ゴールデンアールグレイ
ベースの茶葉にダージリンを使用したアールグレイ。
色々なアールグレイを試してみたい方におすすめしたい一品です。
一般的にイメージされているアールグレイより水色が薄く出ます。
ロンネフェルトの紅茶だけあって大変良い香りです。
シルバーポット アールグレイブルー
ベルガモットの香りがしっかりと香るアールグレイ。
コーンフラワーとマローブルーが入っているので見た目も鮮やかな茶葉です。
茶葉自体が大きく、ハーブもブレンドされているので少しやわらかめの味わい。
日本の紅茶専門店の茶葉ですので、品質管理の面でも安心できるのが〇。
AHMAD TEA ( アーマッドティー ) デカフェ アールグレイ
有名なアーマッドティーのアールグレイ。
特殊な製法で茶葉からカフェインを除去しています。
寝る前に紅茶を飲みたい方、カフェインの胃への刺激が気になる方におすすめ。
手軽に飲めるティーバッグタイプもあります。
リラックスできるアールグレイでティータイムを
ベルガモットの香りにはリラックス効果があり、忙しい時に一息つくのにアールグレイはピッタリです。
アールグレイは種類も多く、スーパーで買えるものから紅茶専門店でないと買えないものまであります。
それぞれのブランドが理想のアールグレイを作るので、一つとして同じアールグレイはありません。
茶葉が違えば香りの強さも違い、中にはしっくり来ないブレンドもあるでしょう。
お気に入りのアールグレイを見つけてティータイムを楽しんでくださいね。